书城文化宁波:这方水土这方人
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第5章 浙東大港

寧波は唐宋の時代から有名な対外通商貿易港であり、また「海上シルクロード」出発港の一つ、中国近代工業の発祥地として、19 世紀の半ばにすでに近代工業の基礎を成してきた。しかし、半植民地半封建時代に、長年にわたる絶えぬ戦争によって破壊され、寧波の経済が落ちぶれ、解放直前までに崩壊に瀕した状態に陥った。新中国の成立後、寧波が東南沿海の海防前線に定められ、寧波への投資建設が大規模に行われていなかった。従って改革開放の初期に至るまで、寧波がまだ東南沿海にある小さな港町でしかない。

寧波の経済社会に新たな変化が生じたのはここ20数年来の出来事である。特にここ数年来、寧波の総合的実力が一層高められ、都市部と農村部が日進月歩な変貌を呈し、2009年に都市部の1人当たりの収入が27368元、昨年に比べ9.2%、農村部の1人当たり収入が12641元、昨年に比べ10.4%増えた。

「港町、商業の都、有名な町、緑の都」といわれる寧波は、近年来、数多くの名誉を獲得した。例えば全国第 1 陣の文明都市、国家環境保護模範城市、国家清潔都市、中国ブランドの都、中国優秀観光都市などが挙げられる。『2009中国十大最幸福感都市』の第3位、フォーブス『2009中国大陸最優秀商業都市ランキング』の第5位である。

総合的実力

2009年地方財政歳入が432.8億元、年初予算の104.6%、昨年より10.9%増加し、中央財政収入を合わせて、全市財政の一般予算が966.2億元、19.2%増加。精製油消費税の税収を抜いた後、一般予算が 869.2 億元で、年初予算の101.1%に相当する7.2%増加。財政一般予算が506.1億元、予算の113.3%に相当する15.1%増加。その交通運輸に5.3億元、45.0%増加、電力開発関連事業に35.9億元、30.7%増加。食糧や食用油などの物資備蓄管理に16.6億元、111.6%増加、農業と林業の用水事業に35.5億元、16.3%増加、都市部と農村部のコミュニティ建設に64.8億元、15.0%増加。教育に77.1億元、14.9%増加。震災後の再建に3.6億元を支出し、地震被災地区の再建を支援した。

寧波ハイテク産業開発区

2008年、中国54か所目の国家クラスのハイテク産業開発区が寧波で誕生され、明日の寧波「中関村」を目指している。港で栄えた寧波、今日、また新たな発展契機を見出している。世界経済の急激に発展している中、科学技術を力に国家クラスのハイテク産業開発区が寧波で立ち上がり、寧波の明日を担う強大なエンジンになると期待されている。

「市の中心部を昇格」戦略の実施によって、寧波ハイテク産業開発区が「東へと拡張」の最前線に立つことになった。今、寧波ハイテク産業開発区の18.9平方キロメートルの地に、すでに中国石化寧波技術研究院、兵科所寧波分院、寧波マイクロソフト技術センターなどの研究開発機関が140社余り、日本三洋、米国TRW、イートンなどの世界500強企業が集まり、日銀IMPマイクロエレクトロニクス、昇譜LED、永新光学、明昕マイクロエレクトロニクスなどの科学技術型企業が本拠地を構えた

寧波市が創新型都市の建設を目指し、寧波ハイテク産業開発区が寧波創新型都市建設の重要な一部である。寧波ハイテク産業開発区が新型都市建設の中で模範的な地位を確立した。

計画によると、2015 年までに、寧波ハイテク産業開発区の用地の増加が市の平均水準の5倍以上に達し、市の半分以上の科学技術企業、創業孵化企業及び修士、博士、高級職名の人材がここに集まって、年間発明特許の獲得が市の2/3を占める。

寧波ハイテク産業開発区の核心でもある研究開発園区は東が陳郎橋江、南が光華路、西が聚賢路、北が江南路までの範囲で、面積が450ムー、建築面積が60万平方メートル、総投資額が約30億元、2006年8月に全面的に着工が始まった。

2009年7月、寧波研究開発園区がオープンし、1期目の20万平方メートルの園区が使用し始まって、現在、寧波研究開発園区で五つの院士研究室、10の公共技術サービス?プラットフォーム、15 の名門大学産学研究センターと百軒研究開発機構が集まった。2010 年末に全面的に竣工する見通し。現在、研究開発園区で6億元を投資した寧波市10の公共技術サービス?プラットフォームと32軒の研究開発機構と進出合意を締結した。

寧波杭州湾新区

寧波杭州湾新区が杭州湾跨海大橋の南岸に位置し、陸地面積が235平方キロメートル、海域面積が350平方キロメートルと定めた。区内では国家クラス輸出加工区、省クラス経済開発区、杭州湾国際ビジネスサービスエリアなどの機能性を持つプラットフォームであり、寧波市と浙江省海洋経済発展戦略性を持つプラットフォームでもある。産業モデル転換期における新たな急成長が現れると見込まれる。

寧波杭州湾新区は地理的な優勢、生態と経済的優位を有し、長江デルタ乃至中国沿海地域にある戦略的な要地である。新区機能は、国家の全面的発展戦略の先行区、長江デルタ及びアジア太平洋にある国際戸口の重要な関口、浙江省の近代的産業の基地と寧波大都市北部にある総合的新城区と位置づけられる。浙江の「浦東新区」を目標にし、寧波杭州湾新区は今後20年または更に長い時間をかけて、インフラの整備される、産業レベルの高い、柔軟なシステムを持つ、近代的都市と濃厚な田園風景が入乱れる、ビジネスにも生活にも上々の国際的近代的な新城区になるよう、更には寧波乃至浙江省で一番高い出発点、一番速いスピード、一番協調性の良い地域になろうとしている。

戦略的な国際的視野で世界を目指し、未来の寧波杭州湾新区は近代的産業と現代的都市を一体化する新城区になる。主導産業はハイテク、新興産業、高生産を目標に、自動車産業及び部品、海洋設備、交通装備、省エネ環境保護設備、知能家電とIT製造、太陽エネルギー、新材料、生物医薬、医療器械などを主体とした先進的な制造業である。積極的に低炭素経済、グリーン経済と循環経済を発展させる。商業、スポーツ、研究開発の企画、商品ネットワーク、近代的物流などを含む高付加価値のサービス業を促進する。生態型都市農業を興し、近代的な産業体系を形成する。都市建設計画で、新区は国際一流の理念と標準を堅持し、現地の豊富な防波堤、平原、水文、湿地などを利用し、環境景観をインフラとして建設し、自然豊かな長江デルタにある高品質の特色ある都市になろうとしている。

現在、寧波杭州湾新区の産業発展と都市建設が順調に進められている。区内の交通、電力、給水、通信、緑化などの施設が揃っている。米国のクーパー、韓国のSK、日本の島津、吉利自動車などのプロジェクトを259個導入し、総投資が410億元。ハイテクサービス業区域の開発がスタートし、総投資が100億元に上る大型総合レジャープロジェクトが間もなく工事を始めるという。

寧波梅山保税港区

2008年2月24日、国務院が正式に寧波梅山保税港区を設立し、これは上海洋山、天津東疆、大連大窯湾、海南洋浦に次いで中国では第5ヵ所の保税港区である。

寧波梅山保税港区はちょうど中国黄金海岸線の中間にあって、国際主要航路に最も近く、しかも経済の外向性の高い長江デルタに背を凭れる。計画面積が7.7平方キロメートル。第一期の 2.21 平方キロメートルの港区がすでに2010年6月に運営を始めた。

国家は梅山保税港区に多くの優遇政策を与えた。輸入貨物が港区で保税され、貨物が港区から国内市場へ出回る場合、通関手続をし、貨物によって徴税する。国内貨物が港区に入る場合、輸出と見なされ、税金の払い戻しを実施する。港区内にある企業間の取引には増値税と消費税を徴収しないことになる。

梅山保税港区の設立は、長江デルタ発展戦略を徹底的に実行した結果である。寧波にさらなる対外開放のため、より高いステップを提供した。計画によれば、寧波梅山保税港区は国際中継ぎ、国際仕入れ、国際輸送、国際中継貿易と保税加工などを主な業務内容に、アジア?太平洋地域の重要な国際窓口を建設し、浙江省の対外開放と「港航強省」の戦略の先駆けとして、長江デルタ地域の資源配置中心と上海国際水上運輸センターの重要な機能区として、国家自由貿易区の先行試験区として重要な意味を持つものである。