书城文化宁波:这方水土这方人
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第14章 寧波名物

歴史文化の名城である寧波は自然風景が美しいばかりでなく、更に頭がよくて手が器用な人々を育てた。寧波人は編物が巧み、彫刻がうまい。その製品は精巧を極めて、大変綺麗で、天成に劣らぬ巧みである。唐、宋から明、清を通し、その技が代々と伝わってきて、今日まで至った。近代芸術の理論と先進的な科学技術によって、寧波の伝統工芸品が更に発展してきた。それは博物館や展覧館に展示され、一般の市民を楽しませ、また外国へ進出し、多くの国々に輸出されている。

寧波は山を背に海に臨み、山林が密生している。水路が縦横に流れ、気候は温和で、四季は明らかであるから、植物の成長に適している。そこで山の幸、海の幸が極めて豊富である。広々とした山林の間、茶、桃、山桃、蜜柑が豊富に産出される。更に長い海岸線で、揚巻貝や牡蠣などの海産物は一年中漁獲できる。

ところで、その中の1つを紹介するとなると、まず料理にしたい。周知のように、寧波料理はまた「寧幇菜」とも呼ばれ、中国の有名な八つの料理(北京、山東、四川、広東、江蘇、福建、湖南、安徽)の中で「江蘇料理」に近いが、独特の味を持っている。中国料理の優良な風味を受け継いであるが、更に山や近海の優勢を発揮し、山珍海味の料理で有名である。特に魚介類の蒸し、焼き、揚げ、炒めの料理法が世に知られている。唐、宋以来、寧波は上海、福州、泉州、厦門などと通商し、商人が集まり、北の人は南へ、南の人は北へ、各地の料理の技巧が次々に伝来融合し、寧波料理を多様化した。現在、寧波料理は全国で名を馳せ、台湾?香港?マカオ及び海外の華僑にとって、帰郷の際、郷土料理を味わうのを欠かせない楽しみとしている。

寧波の菓子は「寧式菓子」とも呼ばれる。その歴史は悠久で、世に名を馳せている。十二種類の有名な菓子の中で、独自の特徴を持っている。寧波菓子と北方菓子との違いは砂糖をたっぷり使い、味があっさりしている。そして、地元産の海苔や蓬などを使っているから、独自な味がする。寧波菓子作りは地域ごとに、材料により、その色、香、味、形が「蘇式」と「広式」に匹敵できる。